概略

Basel-Landschaft州はスイス連邦にある26州(カントン)の中の一つです。手つかずの自然や魅力あふれる小さな町、城砦やお城から都会的な工業地帯まで、バーゼルビート(バーゼル・ラントシャフト州の別称)にはすべてが揃っています。

基本情報

Basel-Landschaft州の人口は約29万人で、その約四分の一が外国籍保有者です。面積518平方キロメートルの州内は5つの行政地区(Bezirke)と86の地方自治体(Gemeinden)に分かれています。州都はLiestal、公用語はドイツ語です。ドイツとフランスのほか、Basel-Stadt、Aaugau、Solothurn、Juraの各州と接しています。

歴史

Basel-Landschaft州は1832年にBasel-Stadtから分離して成立した州で、当初は政治闘争や経済の混乱が目立ちました。Basel-Landschaft州はまた、早くからドイツをはじめとする欧州各地の亡命者が身を寄せる場所になっていました。第二次世界大戦後にはバーゼル経済圏が前例のない急成長を遂げる中、Basel-Landschaft州はスイスで最も高い成長率を示し、インフラ整備を推し進めました。今もまだ牧歌的な風景が目立つ土地ですが、生命科学に重心を置き、世界をリードする多国籍大企業や多くの中小企業(KMU)が活躍する産業の場ともなっています。

風習と伝統

集中的な工業化や都市化が見られる一方、Basel-Landschaft州には今も豊かで多彩な風習が残っています。州民はこの伝統を熱心に守り、お祭りや風習を新しく知る人が増えるたびにそれを喜んでいます。特に古くから伝わる風習として、地域一帯が特に大切にし毎年2月か3月に開催されるカーニバル(Fasnacht)やイースターの「Eierläset」、昇天祭前後の「Banntag」などがあります。